少々元気過ぎて人に迷惑をかけることもありますが、私がかけられる訳じゃないのでどうでもいいです。
楽して手抜きが人生のモットーの私ですが、お嬢様の期待にだけは全力で応えると決めているのです。
316 Side クイナ
「私たちは一緒に戦ったからもう友達」
「フ、フラン……!」
友達というか、戦友? いや、戦友も友達の範囲内か。
「そうじゃよな? わ、我らは友達じゃよな?」
「ん」
「ああ、遂にお嬢様がぼっち卒業ですね」
320 神の領域
「そうねぇ。できれば急いでほしいから……。5年以内に頼めるかしら?」
ハイエルフの時間感覚がぶっ飛んでいて助かった。
477 Side アリステア
「うふふふ。では、良い混沌を」
502 真プロローグ・下
「私と同じくらいの年齢でそんなに強くなるには、凄く大変だったんじゃないですか?」
「……強くなりたいから冒険者になった。だから、怪我したり、強い相手と戦ったりするのを苦しいと思ったことはない」
「そ、そうですか……」
フランの真っすぐな目に見つめられ、カーナは気圧されたように目を逸らした。まあ、互いの価値観が余りにも違いすぎる。分かり合えないとは言わんが、出会って一晩で全てを理解し合うことは無理だろう。
カーナにとっては地獄のような日々に思えるとしても、フランにとっては掛け替えのない日々だったはずだ。
逆に、フランにもカーナのことは理解できない。きっと、いいとこの令嬢には彼女らしか理解できない辛さがあるのだろう。
人っていうのはそういうものだ。
「お、お前はそれ程の力を持ちながら、弱者を見て何とも思わないのか? 救おうと思わんのか!」
「思うよ? だからあなたたちも助けた」
「……今、よくわからないと……」
「ん? 助けたいから助ける。それだけ。別に、自分が弱くても助けたいと思ったら助けようとするから。お前は自分が強いから人を助けるの? 弱かったら見捨てる?」
517 騎士と冒険者
国境に一番近い村なので宿場町的に発展していると思ったんだが、完全に農村だったのだ。冒険者ギルドの支部には元Eランクの爺さんが1人いるだけだった。
519 カーナを気に入った理由
「これはエルフに伝わる言葉なんじゃが……。新芽は深き森の灰より出ずる」
「?」
エルフのことわざみたいなものかな?
「たとえ住んでいる森が焼けようとも、いつか木々は再び生えて、新しき森が誕生する。つまり、生きとる限り何でも起きよる可能性はあるが、大事なのはその後という意味だでの。取り返しのつかんこともある。失われたものは戻ってこなんかもしれん。だが、それは自分の糧として、この先も生きていくしかないんよ」
長い寿命を持っているエルフっぽい人生観かもしれないな。人間よりも遥かに長く生きる彼らの人生は、きっと様々な事件や出来事が起きるのだろう。それら全てを気にして後悔していたら、心が押し潰されてしまうのかもしれない。
553 精霊様のお気に入り
「狂うかもしれないと怯えていれば、それが精神の均衡を崩すきっかけになってしまうかもしれない。私も、フランくらい楽天的な方がいいと思うわよ? 完璧な対処法があるわけじゃないし、自覚し続けることが大事なんじゃないかしらね?」
『……そうか』
「ん!」
「あなたたちが自分たちの問題点を理解し、どうにかしようと足掻き始めた時点で、未来は大きく変わっているでしょう。それこそ、レーンが告げたという破滅は、すでに回避されているかもしれない」
591 インテリジェンス・ウェポンの末路
「フランよ。男なんてものは、何歳になろうとガキのままなのだ」
ルミナがそう言って遠い目をする。昔に苦い思いをしたことがありそうだ。
「男どもは、どれだけ年を取ろうがガキの頃から中身は成長せん。いつまでたってもな! お主も覚えておくといい」
682 ルミナとオーレル
「あなたは黒雷姫のフランかしら?」
「ん」
「愚息から話は聞いているわ! 将来有望な冒険者だって!」
随分とフレンドリーだとは思っていたが、ジャンからフランのことを教えられていたのか。だとしたら、好意的なのも分かる。
しかし、将来有望ね。ジャンの奴も分かっているじゃないか!
「死んだ後に、素晴らしいアンデッドになれる逸材だと言っていたわよ! ワタクシも同意するわ!」
将来有望って、そういうことかい!
827 魔王
(師匠。センディアって……)
やっぱ覚えてたか。奴隷商人が暗躍しているって聞いた時から、思いつめた顔をしていたからな。
『場所はすぐに調べられると思う。でも、完全に回復してからじゃないと、ダメだぞ?』
(ん。わかってる)
久々に、分かってない「わかってる」を聞いたな……。フランの目は、確実に敵対者について語る時の眼をしていた
833 抗魔殲滅完了
フランは俺の言葉にコクリと頷くと、自分のお腹に両手を当てた。
「いたいー、お腹がー」
『おおぅ』
なんと清清しいまでの棒読み台詞! 大根女王の称号をあげちゃおう!
『も、もうちょっと痛そうにできるか?』
「いたいよー」
『苦しそうな顔をしてみたり?』
「くるしー」
『ち、ちょっと良くなったんじゃないか?』
「ん!」
やべー、演技スキルは残しておいた方がよかったかもしれん。いや、ちょっと前に再習得してたわ。演技:Lv1をしっかり持っている。
『フラン。演技スキルを発動させるつもりで、もう1度』
「いたたたー」
発動してるのか? してるな。しててこれだったわ。
多分、フランは絶望的に演技の才能がないんだろうな。
847 治療院の噂
「デミトリスだって、人助けしてる」
『お、おう』
今、あの傍若無人なデミトリスすらってニュアンスだったよね? フランにすらそう言われるデミトリスよ。
閑章三 孤島へ 17 終
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