大体の流れ 先ず竹林や竹材店から竹を入手します。 横笛に適した竹は、植物の分類上で「バンブー」と呼ばれる節間が長くて株立ちに生える奴です。最も多く生息して、良く流通して、最も割れ難く笛に成り易いのは「女竹」と言うバンブーです。コイツは篠竹とも呼ばれ、邦楽の篠笛とかにも使われます。竹は根元から切って長いまま茹でて数日天日に干し数年通気の良い屋内で寝かせますが、竹材店から購入すれば直ぐ使える場合も有ります。また女竹以外にも様々なバンブーや、竹で節を抜いて造ったりもします、楽しいですヨ~! 次に竹を切りますが、長さと太さのバランスが肝心です。長さに比べ細過ぎれば音色も細くカスレ、太過ぎれば高音が出難く指孔が大きく成り過ぎて持て無く成ってしまいます。 それでは!歌口を開けます、水平リシ笛は印度式に焼きゴテで孔を開けます。この方が素早く正確に開くのですが、余熱で竹が割れる事も有り、作業はなるべく低温で敏速に行います。歌口の形成は、節やストップからの距離と大きさでオクターブの設定や、笛としてのトータルな吹き心地等を決定する最重要の行程です。また調をピッタリ440Hzに合わせる場合は、機械で計測しながら歌口を大きくしたり、竹自体を数ミリ単位で切って内容積を微調節して合わせます。 歌口が開いたらイヨイヨ指孔を開けます、最も笛職人の経験と技が試される行程です。切り口からの距離と大きさで音階を造って行きますが、キーは切り口から6孔の場所と、その6孔から1孔迄の距離です。6孔が切り口に近過ぎると、指孔全体が大きく成り過ぎますが、遠過ぎると抜けが悪く成ります。1~6孔間が長過ぎると笛の演奏性能はガタ落ち、成るべく短い方が良いのですが、ただ短くしては指孔はデカク成り過ぎて演奏不可能に成ります。リシは過去蓄積したデータを生かす為に独自に編み出した簡単な比例計算に沿ってそれぞれの指孔の位置を割り出して行きます。基本的には全ての指孔を同じ位の大きさに出来れば上出来です。 最後に仕上げです、サンド・ペーパーやブラシや布で、笛の内外を磨き抜きます。特に息の通る内側は大きく音色に影響を与えます、ちょっとしたデッパリやザラツキが音色を根底から変えてしまうので何度も演奏しながら念入りに取捨選択して仕上げて行き、完成!!!!ですヨ! 以上は手づくりショッピングモール・検索【手づくり職人】にインタビューを頂き、メール・マガジンに載ッケて頂いた投稿から転載しました。ミライさん、ひとみサン!!有り難ネーーッ!! |