夫の「ズボラな性格」は結婚後に発覚?
結婚してみたら、「ズボラな性格だった」「体臭が気になるようになった」「おならにイラつく」などなど…さまざまな気持ちの変化がありそうだけど…? 調査結果は以下の通り。Q. 付き合っていたころは愛おしかったけど、結婚したら許せなくなった夫の言動について、あてはまるものをすべてお選びください。(複数回答、TOP10まで)
1位:片付けしないなどズボラな性格…36.4%
2位:いびき…32.1%
3位:体臭…26.2%
4位:許せない行動はない…25.1%
5位:食事の仕方…24.6%
6位:おなら…17.6%
7位:言葉使い…16.6%
8位:明確にはないが生理的に無理…15.5%
9位:タバコを吸う姿…11.2%
10位:寝顔…10.2%
1位は、「片付けしないなどズボラな性格」の項目。靴下をその辺に脱ぎっぱなしにしたり、洗濯物を裏返したまま入れたり、家事もせずにゴロゴロしていたり。夫のズボラエピソードって、たしかによく耳にしますよね。
続く2位には、「いびき」がランクイン。一般的にいびきは迷惑がられることが多いものですが、恋人同士の頃は、それすら愛しいと感じていた女性もきっといるはず。それも、結婚して長い時間を一緒に過ごしていくにつれ、イライラに変わっていくのかも。
3位は、26.2%を獲得した「体臭」。たとえば「汗をかく」というのは、若い頃なら爽やかに感じるもの。しかし、それも年々ニオイなどが強烈に…。夫の「オジサン化」は仕方のないことかもしれませんが、「あの頃の若々しさはどこに?」と感じるのも無理はない?
とはいえ、4位には「許せない行動はない」がランクインしていて、多少の不満はありつつも、意外と変わらず“ラブラブ”な夫婦は多いのかもしれませんね。
フリーコメントでは、リアルなエピソードが続々…
選択式のアンケート以外にも、「付き合っていたころは愛おしかったけど、結婚したら許せなくなった夫の言動」について、フリーコメントで具体的に答えてもらいました。すると、妻たちのホンネが続々と…。「脱いだ物がそのまま放置。世話焼きな方なので付き合っている時はせっせと片付けていたが今は『自分でやってくれー』と思う。付き合っている時に甘やかすんじゃなかったと後悔」(40代後半)
「付き合ってる時は オナラをされたら笑っていたけど、今では信じられない行動」(40代後半)
「付き合っている頃は夫のいびきに対して鼻をつまむ程度だったが、今はいびきをかいていると足で蹴っている」(30代後半)
「脱ぎっぱなし、出しっぱなしは、付き合ってるときは可愛いくて、母性本能がくすぐられると思っていたが、今では脱ぎっぱなし、出しっぱなしの物を捨てたくなる」(30代前半)
「足の臭さは結婚したら無理。気絶しそうになる」(40代前半)
「こどもの世話の隙に脱け出して、たばこを吸いに行き、その間、待たされること。昔は平気だったが、今は腹立たしい」(40代後半)
「とにかくくっついてくる…妊娠中だからなんとなく、イライラしてしまう事がある」(30代前半)
「夫のために何か頑張ろうと思えなくなった」(30代後半)
など、出るわ出るわ…。なかでも、「付き合っていた頃に甘やかすんじゃなかった」「子どもが出来ても変わってくれないのはつらい」という人は多いようです。
とはいえ、「全部愛してる」(30代後半)といったコメントも見られ、いまだに「どんな姿もカッコいい」と感じる人もいるよう。もし本当に嫌だと思うなら、今後気持ちよく暮らしてくためにも、一度お互いの直してほしいところについて真剣に話し合ってみてはいかが?
(文・三軒茶屋すみ子/考務店) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
タモリも使っていた相手との距離を縮める魔法の言葉
秀島史香(ひでしま・ふみか)/ラジオDJ、ナレーター。1975年、神奈川県茅ケ崎市出身。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。大学在学中にラジオDJデビュー。J-WAVE『GROOVE LINE』、NHKラジオ『英語で読む村上春樹』のほか、NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』などのテレビ番組にも出演。映画、テレビ、CM、アニメなどのナレーション、美術館音声ガイド、JAL機内放送など活動は多岐にわたる。J-WAVE SPECIAL『VERMEER, 37 STORIES~光の王国~』で第49回ギャラクシー賞『ラジオ部門選奨』受賞。現在の担当番組は、FMヨコハマ『SHONAN by the Sea』、JFN系列局『Pleaseテルミー!マニアックさん。いらっしゃ~い!』では吉田照美氏と共演中
タレントのタモリさんが「髪切った?」と聞くのは話すことがないから――。2013年に発売された『タモリ論』(新潮社)でそう分析された「髪切った?」という言葉。実はこの言葉には「いい空気をつくる」力があるのだと、人気ラジオDJの秀島史香さんはいいます。秀島さんの自著『いい空気を一瞬でつくる 誰とでも会話がはずむ42の法則』でも明かしている、この魔法の言葉の使い方をご紹介します。
* * *
小学6年生のとき、「魔法の言葉」を覚えました。当時、父の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州に引っ越し、2歳違いの弟と一緒に地元の公立学校に入学。覚悟はしていましたが、早速、言語の壁が立ちはだかりました。サッカーボールひとつであっという間に友だちをつくった弟と違って、私はクラスになかなか溶け込むことができません。
日本の小学6年生は、現地では中学1年生に当たります。まさに思春期1年生。同級生たちはクラスでいかにクールなポジションを確立するかに必死。大人びて見えた彼女たちの会話に無邪気に入っていくのは難しく、かといって「私は私よ」と孤高を装うにはまだ幼い年ごろ。過剰な自意識にしばられて、また今日も一言も話せないのかと、日々、胃が痛い12歳……。
それでも1カ月が過ぎたころ、クラスメートの何気ない会話が耳に入ってきました。
「I like your hair!」
アイ、ライク、ユア、ヘア? ライクは好き、ヘアは髪。そういえばあの子は先週と髪形が違う。そうか、「あなたの髪形素敵ね!」って言っているんだ! それから意識していると、アメリカの女の子たちはとても褒め上手なことに気づきました。
「I like your new shirt!」(あなたの新しいシャツ、いいわね!)
「Thanks!」
そんなある日。ひとりのクラスメートが私の持ち物を見てこう言いました。
「I like your pencil case!Cool!」(あなたの筆箱いいね! かっこいい!)
それは日本から持って来た、いろいろなところが飛び出したりスライドしたりする多機能式筆箱でした。「サ、サンキューベリーマッチ!!」
私の筆箱は数人のクラスメートにあちこち触られまくることになったのですが、これをきっかけに、クラスメートと言葉を交わすことが増えていきました。
「アイ・ライク・ユア・◯◯」は、話のきっかけとしてとても便利な魔法の言葉です。この場合の「ライク」は、日本語では「いいね!」というような意味でしょうか。シャツの色や使いやすそうなペンなど、ちょっとしたことでいいのです。大切なのは「それ、いいですね!」の気持ちを声に出すこと。なぜならそれは、「私はあなたに関心がありますよ」という意思表示だからです。
「正面切って人を褒めるのはちょっと……」というシャイな人は、『笑っていいとも!』で32年にわたってゲストを迎え続けた名司会者、タモリさんのセリフを思い出しましょう。
「髪切った?」
たったこれだけの言葉で、「あなたに関心がありますよ」ということを示しています。たとえ「切っていません」という答えが返って来ても、さらに勢いをつけてもう一歩踏み出してみる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そうですか、でもいつもと感じが違って見えたので。なんでかな」
「私、切ろうと思っているのになかなか時間がなくて」
こんなふうに、髪の話題を起点にして、会話を続けていくことができます。これぞ日本語版の「I like your hair」構文!
思春期の私がクラスに溶け込むきっかけをくれた言葉を、タモリさんは日々、緊張しているであろうゲストに投げかけていたのですね。やはりタモリさんは偉大な方です。
人に会ったらまず、相手の「いいね!」を探すこと。そして、それを口に出すこと。会話の基本は洋の東西を問わないのです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~