社会や人の価値観の変化から、ジョークの意味も含めて「現代病」なんて言葉が使われる。最近ではSNSによるコミュニケーションの変化もあり、様々な「現代病」が登場しているようだ。そこで、25~34歳の男性会社員200人に、ジョークも含め「現代病」と呼ばれている症状について自分に当てはまるかどうか、アンケート調査を行った。
【もっと大きな画像や図表を見る】
■自分に当てはまると思う「現代病」TOP10
(当てはまると思うもの全てを選択。協力/アイリサーチ)
1位 サザエさん症候群 26.0%
2位 ピーターパン症候群 16.5%
3位 耳すま症候群 15.5%
4位 触れ合い拒否症候群 13.5%
5位 Facebook症候群 9.0%
6位 スターバックス症候群 8.0%
6位 ブランケット症候群 8.0%
8位 アキラメリッチ症候群 6.5%
8位 ヤマアラシ症候群 6.5%
10位 青い鳥症候群 5.5%
「当てはまるものはない」と回答した人が38.5%いたものの、6割以上はいずれかの「現代病患者」という心当たりがあった模様。これだけの人に自覚があるとは驚きだ。とはいえ、どんなものか想像のつかない人もいるだろう。各現代病の「症状」を説明するとともに、回答者に当てはまると思った理由も教えてもらった。
【1位 サザエさん症候群 26.0%】
意味:アニメ『サザエさん』が放送される日曜の夕方に、翌日の仕事のことを考え、憂鬱になること
「本当にいや。休みがもう終わりかと・・・」(28歳)
「休日にゆっくりしても、明日からの仕事のことを思い出すとあっという間に気分が落ち込むから」(29歳)
「仕事が嫌い」(33歳)
「毎週、実際にこの気持ちを感じる。むしろ笑点くらいの時間から」(34歳)
【2位 ピーターパン症候群 16.5%】
意味:大人になることを拒み、子供のままでいたいと思うこと
「仕事したくない。ずっと遊んでいたい」(29歳)
「社会人でありながら、日々の仕事から逃げたいと常に考えてしまうから」(29歳)
「19歳からずっとそんな気がする」(31歳)
「責任を持つのが嫌」(32歳)
【3位 耳すま症候群 15.5%】
意味:アニメなどで爽やかな青春の描写を見て、自分の暗い青春を思い出し、憂鬱な気分になること
「つい自分も人生もこうだったらと憧れや後悔を感じる」(26歳)
「アニメに限らず、ライトノベルなどをよく読むため。あとは、プロジェクトXのような成功体験談とか、高校生が青春を部活動などで満喫している話を聞いてしまうと、自分の人生が悲しくなることが多い」(30歳)
【4位 触れ合い拒否症候群 13.5%】
意味:表面的な付き合いは得意だが、深い人間関係を築くのが苦手な状態
「表面的な付き合いはよくやるけど、そんなによく遊ぶ感じではない」(25歳)
「深い付き合いには色々お金がかかるため、どうしても積極的になれないこと」(30歳)
【5位 Facebook症候群 9.0%】
意味:Facebookでの友人たちの動向が気になって仕方なくなり、見ないではいられなくなる状態のこと
「Facebookで友人からどう思われているのか気になるから」(31歳)
「みんなが楽しんでいて自分が知らないとかあると嫌だから」(31歳)
【6位 スターバックス症候群 8.0%】
意味:選択肢が多すぎたり、値段が高かったりして、スターバックスの注文時に戸惑うこと
「大体頼んだ後、別のものにすればよかったとなぜか後悔する」(27歳)
【6位 ブランケット症候群 8.0%】
意味:特定の物が手元にないと、不安な状態になるのこと
「携帯がないと落ち着かない」(28歳)
【8位 アキラメリッチ症候群 6.5%】
意味:大きい買い物や結婚するのを諦め、別のことに金をかけ始めること
「最近は身の回りのものにお金をかけることが楽しくなった」(31歳)
【8位 ヤマアラシ症候群 6.5%】
意味:他人から傷つけられるのを極度に怖がり、逆に周囲に攻撃的になり孤立してしまう状態
「ついついきつい言葉を使ってしまう」(25歳)
「最近人と付き合うのが怖い」(30歳)
【10位 青い鳥症候群 5.5%】
意味:今の自分は本当の自分ではないと考え、理想と現実のギャップを受け入れられず、職を転々とする状態のこと
「現在、まさに職を転々としているため。自分の進むべき道が定まっていないようで不安定な日々を過ごしている」(30歳)
社会人なら誰しも味わったことのある「サザエさん症候群」が筆頭だが、やはり注目すべきはコミュニケーションの変化による症状だろう。「触れ合い拒否」「Facebook」「ヤマアラシ」といったところは、1割前後ではあるものの、無視できない数字だ。
とはいえ、思い悩むとますますドツボにハマるもの。気楽に過ごし、自分を追い込んでしまうことのなきように…。
(千川 武)
(R25編集部)